米国ブルックヘブン国立研究所で行われているミューオンの異常磁気能率を精密に測定する実験(E969)です。ミューオンの磁気能率は真空偏極や弱い相互作用、さらに新しい物理の影響で“2”からずれる事が知られており、このずれの事を“g-2”といいます。g-2の値は標準理論により高い精度で計算されており、理論値と比較できるほどの高精度で測定し比較する事により標準理論の検証、さらにそれを超える新しい物理へ証拠を得ることができます。前回までの実験結果は理論値と高い確率(2.7σ)でずれていることがわかっており、標準理論を超える新しい物理を示唆する数少ない実験であると言うことができます。現在はさらなる高精度の測定の実験を計画中です。これが実現すれば標準理論を超える物理がある事をほぼ確実に立証し、さらには新しい理論におけるパラメーターの決定大きな役割を果たすと考えられています。

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